人間の約50〜60%を占める水ですが、普段水をあまり飲まない人や水が苦手な人もいますよね。
子どもが水を飲まなくて困っている親御さんや、水をごくごく飲めないことに、「体質が原因?」と心配に思う方もいるのではないでしょうか。
実は、水をあまり飲まない人というのは、体質よりも、生活や食習慣が原因になっていることが多いんです。
そこで今回は、水をあまり飲まない人の特徴や水を飲めないのはなぜなのかについて紹介していきます。
▼この記事でわかること
水を飲めないときの代わりの方法についても紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
水をあまり飲まない人は体質が原因?
水をあまり飲まない人は、生まれつき飲めないということではなく、幼いころからの生活や食習慣が原因となっている場合がほとんどです。
しかし、中には、味覚障害が原因で水をあまり飲めなくなっているケースもあるため、注意が必要です。
▼味覚障害が起こる身近な原因
- 亜鉛不足
- 鼻炎やアレルギー
亜鉛不足が起こっている場合は、バランスの良い食事を摂取することで解決する場合が多いです。
また、鼻炎といった病気が隠れている場合には、すみやかに病院を受診し、症状の悪化を防ぎましょう。

亜鉛が多く含まれる食事は、牡蠣や豚レバー・牛肉・卵・チーズといったものがあります。取り入れやすいものから摂取してみてください。
水をあまり飲まない人の特徴|飲まないのはなぜ?
水をあまり飲まない人の特徴として、以下の3点があげられます。
実は、水を飲めない・飲まない理由として、幼いころからの食習慣が大きな鍵となっている場合が多いです。
日頃から味のある飲み物ばかり飲んでいると、無味無臭の水が味気ないものに感じ、自然と苦手意識が植えつけられていることがあります。
また、年齢を重ねることで喉の渇きに対する感度が下がることも理由の一つに。
働き盛りの方や高齢者は、水分補給を後回しにしてしまうケースが多いため、日頃からこまめな水分補給を心がけるようにしましょう。
特徴①習慣化できていない
水をあまり飲まない人の中には、子どもの頃から水を飲む習慣がなかったといった方が多くいます。
その理由としては、以下の点があげられます。
▼水を飲みことが習慣化できていない理由
- 水の味が好きではない、苦手意識がある
- 決まった時間に水を飲むという考えがない
10歳を過ぎるまでの食習慣が味覚の発達に重要な役割をもつという研究結果もあり、幼い頃の味覚は非常に敏感で発達に重要な時期であると言えます。
そのため、幼い頃から、ジュースなどの甘いものばかり飲んでいた場合、味覚が麻痺し、濃いものでないと味気なく感じてしまう原因になります。
大人になってからも、「水分補給=ジュース」が日常になり、食習慣を変更するのに苦労している方も多くいますので、できる限り、幼い頃から、水やお茶を飲めるように挑戦しておくと良いでしょう。
なかなか飲めないというお子さまには、『水飲めない時の代わり|おすすめは?』という章でおすすめの方法を紹介していますので、ぜひ参考になさってください。

起床時・スポーツ後・お風呂上り・就寝前といったように水分が不足しがちな時間帯に水を飲む習慣を作っておくと、無理なく習慣化しやすいのでおすすめです。
特徴②喉の渇きを感じにくい
実は、人間は年齢の変化による機能の衰えで、喉の渇きを感じにくくなります。
歳をとるにつれて、視力や筋力が低下することは良く知られていますが、そのほかの感覚器官においても同じように衰えがみられ、感覚が鈍くなります。
また、冬の時期は、知らず知らずのうちに汗をかいていたり、食事からの水分摂取量も低下しがちになるため、「体調が悪いと思ったら脱水だった」という危険も起こりやすくなります。

高齢者は、元々体内の水分量が低いことや喉の渇きを感じにくいため、特に注意が必要です。
特徴③忙しくて水を飲む暇がない
忙しくて水を飲む暇がない方の多くは、働き盛りであったり、家事や子育てに日々奮闘している20~40代の方に多くみられます。
目の前のことに熱中するあまり、水分摂取を怠ってしまうケースが多いため、時間を決めて、小休憩をはさむなど、こまめな水分補給をすることをおすすめします。
水を飲めない人に起こる悪い影響
水を飲めない人に起こる悪い影響とは、どのようなものがあるのでしょうか。
水を飲む量が減ると、体内の水分量も減少するため、皮膚の乾燥が起こります。
それに伴って、肌のターンオーバーも滞り、シワやくすみ・クマといった肌トラブルも起こりやすくなります。
また、水分不足が進行すると、むくみや便秘といった症状も現れるため、飲まないことで逆に太ってしまうということも。
次の章で、ひとつずつくわしく解説していきます。
肌の悩みが増える?
「肌が乾燥しやすい」「シワが増えた気がする」など、肌の悩みが増えた方は、もしかすると日常で飲む水の量が少ないかもしれません。
肌は一定のサイクルで、古い細胞から新しい細胞へと生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返しているのですが、以下のように様々な要因によって、働きが機能しなくなる場合があります。
▼肌のターンオーバーが乱れる要因
- 食生活が乱れている
- 睡眠不足・運動不足
- ストレス
- 紫外線など外刺激による乾燥
- 水分摂取量の不足
紫外線対策や毎日のスキンケアを怠ってしまうなどの外的な刺激のほか、生活習慣の乱れや水分摂取量の減少といった内的な問題もあるため、体の中からメンテナンスしていくことが肌の悩みを解決する糸口となります。

肌の悩みを解決するためにも、水分をしっかりと摂ることで体の中をみずみずしく保ち、血流を良くしておくことが重要です。
水分不足で太る?
ダイエットをしている人の中では、「たくさん水を飲みましょう」「水をたくさん飲むとスッキリとした体型を目指せる」と言われていますが、それは、水分不足による以下のような理由が関係しています。
▼水分が不足するとこで起こる症状
- 体温の低下や血流量減少で代謝が悪くなる
- 便秘や尿・汗の減少で老廃物が体内に滞る
- 老廃物が溜まるため、むくみやすくなる
ダイエットをする人たちの間で、「水分不足は太る」と言われているのは、水分不足が加速した結果、代謝が悪くなり、むくみ・便秘といった症状が出てくるからです。
人間の体は、1日に約2.5Lの水が必要であり、そのうち、食べものから摂取できる量が1.0L・体内で作られる量が0.3L・飲み水から摂取すべき量は1.2L必要だと言われています。※1
水をあまり飲まない人で、体型をスッキリさせたい場合には、1日1Lを目標に水分を摂取すると良いかもしれません。

水を1日2リットル飲めなくても大丈夫です。むしろ1日2L以上飲んだり、一度に大量に水を摂取すると、水中毒※2を起こす恐れがあるため、注意しましょう。
参考文献:※1 水は1日どれくらい飲めば良いか | 健康長寿ネット、※2 水中毒にご注意|news|芦屋市の内視鏡検査は芦屋おく内視鏡クリニックへ
水を飲み続けた結果とは?【口コミ】
水を飲み続けた結果、体にはどのような効果があるのか、口コミを調べていくと、以下のようなメリットが見つかりました。
▼水を飲み続けることで起こるメリット
- 血流が良くなる
- 冷え性の改善
- 代謝が良くなる
- 便秘解消
- 肌トラブルの解消
- 自律神経が整い、睡眠の質があがる
- 集中力アップや認知症改善
毎日1~2Lの水を飲み続けることで、血流改善といった健康に良い結果がもたらされるだけではなく、美肌効果や代謝アップといったダイエットにも良い効果が期待できるといった口コミが多数見つかりました。
10日間普段より水分補給を意識し、2ℓ弱水を飲み続けた結果、極度の乾燥肌がマシになる・美白、肌が綺麗と言ってもらえるようになった(自覚症状はない)・便秘でお腹の張りや違和感を感じなくなる・半身浴でより汗を流せるようになった・朝の目覚めが良くなる 引用元:Twitterー@__suki___pyon
毎日2リットルの水を飲み続けた結果、1ヶ月で5キロ痩せました。それに体が軽くなった気がする! 引用元:Twitterー@kurofuku999

水を毎日飲むことは、お金がかからずにできる最良の健康法かもしれませんね。
水飲めないときの代わり|おすすめは?
水を飲むことは、多くのメリットがあることがわかりましたが、どうしても水を飲むことに抵抗がある方も、いると思います。
そこでこの章では、水を飲めないときの代わりの方法を紹介していきます。
▼水を飲めない時のおすすめの方法
- フレーバーウォーターで代用する
- 食事の中に水分の多い野菜や汁物を増やす
- 水分摂取する時間帯を決めておく
- 一気にたくさん飲むのではなく、少量ずつから開始する
- 子どもの場合は、可愛いコップにいれるなど容器の工夫をする
水の味が苦手だという方は、フレーバーウォーターや水分量の多い食事に変更するといった工夫をすると良いでしょう。
仕事や家事・育児でつい水分摂取を忘れてしまう方は、起床時・入浴前後・就寝時といったように生活のくぎりで水を飲む方法がおすすめです。

『1日に、最低でも500mlのペットボトル1本分は飲む』といったようなルールを決めて、傍らにペットボトルを置いておくのも良いかもしれません。
まとめ
今回は、水をあまり飲まない人の原因や特徴について解説していきました。
水を飲まない人は、生まれ持った体質ではなく、幼いころからの生活習慣や年齢による身体的特徴や暮らしぶりなどさまざまな影響からもたらされています。
水を1日1~2L飲み続けることで、健康や美容面に良い効果が期待できます。
水の味が苦手な方・ゆっくりと飲む時間が取れない方は、今回紹介した水を飲めない時のおすすめの方法を参考にして、少しずつでも、水分摂取を習慣化してみてはいかがでしょうか。
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